黎明館津久野教室 「やっぱりそうだったのか!」
12月25日付けの新聞で、興味深い記事を見つけました。大学のセンター試験直前の勉強のやり方が載っていたんですが、そこで「流暢性(りゅうちょうせい)の錯覚」という現象が述べられていました。これは「今思い出せるとは、将来も思い出せる」と誤解するという意味で、具体的には「テスト直前に教科書を読み直したり、ノートを見直したりすることは皆よくやることであるが、再読や線引きなどの勉強法はほとんど効果がなく、逆に、何度も見直すことで”すらすら読める”と思い込んでしまうため、分かった(覚えた)気になる。」というものでした。これは自分自身、現場で子供達を指導しているときに常々感じていることで、科学的(神経科学)にも認知されていることが分かり安心しました。しかし、現場では「だからどうするの?」が問われているのであり、その方法、手段を個々の生徒達に分かりやすく指導し、実践させていかなければなりません。原理が分かったからといって全てが解決するわけではないのがこの仕事の奥深い所です。 それにしても、こういう気づきを与えてくれるのはネットとかではなく新聞などの活字メディアが多いので、「新聞もまだまだ捨てたものではない」と思いたいですね。